甲南大学との合同練習レポート

甲南大と合同練習。スクリメージで手ごたえ

関西学生リーグ1部の甲南大との合同練習が6月26日、神戸市東灘区の同大六甲アイランドグラウンドで行われた。北海道大の関西遠征は、2017年の関西学院大以来で5年ぶり。2~4年生の約50人が参加した。当初予定した交流試合は、北海道大側の事情で見送られ、合同練習のみになったが、限られた時間の中で選手たちは技術面に加えてメンタル面でも大いに刺激を受け、今後の成長の糧にした。

7月10日の北海学園大戦を春シーズンの集大成と見据える今季の北海道大。6月5日の仙台グリーンボウルで東北大に勝利したものの、里見佑三監督は「絶対的に実戦経験が少ない」と課題を挙げる。コロナ禍の影響で例年よりも試合数が減った上、道内の他大学にオープン戦を打診しても部員数不足で実現しないため、ハイレベルな環境を求めて遠征に活路を見出した。

甲南大アメリカンフットボール部「RED GANG」は1955年創部で、関西でも有数の伝統を誇る。当初は強豪校との2日間の合同練習と交流試合を行い、北海学園大戦へ弾みを付けたいところだったが、初日の6月25日は落雷で中止に。2日目も、北海道大にけが人が多いことなどから合同練習に変更された。

 合同練習は蒸し暑いコンディションの中、午後1時半からスタート。各パートに分かれて甲南大のメニューに沿って行われた。甲南大はパートごとに専任コーチが付き、選手たちは積極的にアドバイスを受けていた。ラインとバックスに分かれてのユニット練習の後、試合形式のスクリメージが行われた。

北海道大の攻撃では、ラインが相手守備陣を押し込み、RB工藤輝一(4年、兵庫・白陵高)の中央を突き破るランや、QB茨木大輔(4年、兵庫・六甲学院高)からWR辻和希(2年、札幌北高)へのフラットパスなどで連続してファーストダウンを更新する場面もあった。ただ、相手もプレースピードが速くサイズもあり、北海道大のロングパスや独走は許さなかった。

北海道大に関西出身の選手が多いだけに、練習後は和気あいあいとしたムード。ポジションごとに記念写真を撮ったり、同じ兵庫・星陵高出身の選手同士が談笑する場面も見られた。

遠征を終え、オフェンスリーダーの茨木副将は「通用する部分、通用しなかった部分をそれぞれが感じたと思う。甲南大のコーチに戦術面についても教えていただき、ユニット全体の改善点も知ることができた」、ディフェンスリーダーのDB太田陽士副将(4年、埼玉・浦和高)は「気合いの入った甲南大に後押しされ、覇気のある練習ができた。フィジカルで負けてしまう部分はあったが、通用する部分も感じられて、今後の自信につながった」とそれぞれ手応えを語った。LB坂田宙斗主将(4年、東京・小山台高)は「関西1部で戦うチームの練習メニューや雰囲気、技術など参考すべき所は多かった。今回の遠征で得たものを、まずは春シーズンの締めくくりとなる10日の学園戦で発揮できるよう、より一層これからの練習に精進したい」と意気込んだ。(三皷慎太郎)

(三皷慎太郎氏は2010年卒部で、現在は京都新聞滋賀南部総局の記者。OB会の要請で六甲アイランドまで取材して頂きました。)

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