創部50周年式典が盛大に。東京大戦は雷雨で途中打ち切り。
北海道学生選手権で最多の28回優勝を誇る北海道大の創部50周年記念式典が6月15日、北大フード&メディカル・イノベーション国際拠点の大ホールで行われ、国内外から集合した歴代のOBら201人が半世紀の歩みを振り返りました。翌16日には、関東1部トップ8の東京大を招いた記念試合を札幌市円山競技場で行いました。雷雨の影響で、残念ながら試合は途中打ち切りとなりましたが、多数のOBたちが見守る中で、ビッググリーン戦士たちが熱いプレーを見せました。
北海道大アメフト部ビッググリーンは1974年11月、道内4校目として創部しました。75年から始まった北海道学生選手権(北海道リーグ)では過去49回の大会で8連覇を含む28回の優勝を飾り、87年と96年には全国地区対抗学生王座決定戦も制しています。97年から2008年まで行われた東日本大学王座決定戦(シトロンボウル)には北日本代表として6回出場し、日本大、明治大など関東1部校と熱戦を繰り広げました。
式典はOB会が企画しました。塚田博OB会長の式辞に続き、50年間の歴史をまとめた映像の上映が行われ、羽仁高滉2024年度主将(4年)が全日本大学選手権を見据えて「目標は打倒東海。これからもビッググリーンの魅力を多くの人に広めたい」と宣言しました。第2部では、日本代表コーチの経験もある東京大の森清之HCが記念講演しました。「同じ国立大として、チーム作りのアイデを知ってもらえたら」と前置きしたうえで「素人が4年間で私立強豪校に追いつき、追い越すために育成は2段階。素人から一人前、一人前から一流を目指す」などの指導方針を紹介してもらいました。 翌日の記念試合は第48回すずらんボウルの第2試合として行われました。北海道大と東京大の対戦は1991年5月以来で33年ぶり2回目。試合は、第1、第2Q東京大にTDを奪われ0-14とリードを許した第2Q10分、落雷の恐れが強まり中断。その後降雨でグラウンドコンディションが悪化し、打ち切られました。北海道大は主力選手の一部を故障で欠く厳しい状況でしたが、RB下島圭太郎(2年、神奈川・多摩高)の力走や、DB小泉奏太(2年、福井・豊川高)のキックオフリターンなどで北の王者の意地を見せました。