2023年チームが本格始動

 北海道大学アメリカンフットボール部の2023年シーズンが4月8日、本格的にスタートした。雪が解けた北24条グラウンドに新チームの選手、スタッフなど約50人が集合し、待ちわびた土の感触を確かめるように基礎練習に汗を流した。
 この日の札幌は曇り空ながら、最高気温が平年より2.8度高い12.6度。半年ぶりのホームグラウンドには白線が引かれ、ビデオ撮影用のやぐらも立てられた。新チームは2年生以上の選手が34人、スタッフ10人。午後1時の練習開始に合わせて、大島夕輝主将(4年)ら選手31人とスタッフ、コーチが続々と集まった。
 今季から指導する関学大OBの降梁祐介(さげはり・ゆうすけ)HCが、3月下旬に選手27人が関学大を訪れた合同練習を振り返りながら「合同練習の成果をチームにしっかりと伝えてほしい。スピード感、メリハリ、ファンダメンタルは練習でも重要。けがをせず、実戦形式の練習ではミスを恐れずに思い切りやろう」と檄を飛ばし、大島主将が「今季目指すのは全日本大学選手権で2勝して東北大を倒すこと」と決意を披露して、ウオームアップを開始した。
 初日の練習は2時間半ほど。今季から力を入れるファンダメンタルトレーニングでは、ブロックの基礎となる1対1のヒット練習に時間をさいた。降梁HCが「力を前に向けるために、1歩目はすり足のように出す」と助言し、選手たちは足腰と腕の使い方を確かめた。攻撃バックスのグループでは、先発QBを争う山本康介(3年、奈良学園登美ケ丘高)と神田智史(2年、神奈川・麻布高)が早速、力強いパスを投げていた。
 新チームは今後、北24条グラウンドで週4回の練習を重ね、25人程度を目標に新入部員も勧誘してチームづくりを急ぐ。春季オープン戦は、5月21日の東北大戦(仙台)、7月2日の横浜国立大戦(東京)、7月16日の北海学園大戦(清田グラウンド)を予定する。

ハンドオフのタイミングを確認する攻撃バックスたち

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