2023年9月3日 室蘭工業大学戦

100点ゲームで大勝発進。1年生パワーも炸裂

 ビッググリーンの2023年秋シーズンは、大勝発進で幕を開けました。北海道学生選手権第2節の9月3日、札幌市円山競技場で室蘭工業大と対戦した北海道大は14TDの猛攻を見せ、100-6で圧勝しました。

 最上級生と下級生の力が一体となった会心のゲームでした。

 まずは4年生パワーが爆発です。キックオフ後の最初のプレーでWR宮崎大地(4年、兵庫・星陵高)が62ヤードTDキャッチを決めてあっさりと先制。直後の第1Q2分には、RB榊琢也(4年、札幌東高)も15ヤードTDランで続きました。先発した2年生QB神田智史(東京・麻布高)をもり立てる貫禄のプレーの連発でした。

 負けじと下級生も続きます。同4分にQB神田が2ヤードキープでエンドゾーンに飛び込むと、LB鯨井雅生(4年、埼玉・川越東高)のインターセプトで得た好機にTE佐々木優(1年、東京・海陽高)も7ヤードTDキャッチ。同7分にRB榊が好捕と好走で11ヤードのTDキャッチを見せ、第1Qだけで35点の怒濤の攻めでした。

 第2Qも猛攻は続きます。5分にQB神田からWR日高耀(4年、福岡・北筑高)へ8ヤードTDパス。6分にはRB高橋諒太朗(2年、神奈川・湘南高)の51ヤードTDランが飛び出し、前半終了間際にはQB神田からWR田中夏暉(3年、東京・渋谷教育学園渋谷高)へ33ヤードTDパス。前半だけで8TD、56-0の大差で折り返しました。

 第3Qは再び若手旋風が吹き荒れました。2分、WR下島圭太郎(1年、神奈川・多摩高)が21ヤードTDキャッチを決めると、WR日高のこの日2本目の23ヤードTDキャッチを挟んで、9分にはWR下島が今度は4ヤードTDランを見せました。

 仕上げの第4Qも上級生パワーと若手パワーがはじけました。LB荘司真輝(2年、東京・早稲田高)のインターセプトで攻撃権を得ると、1分にWR日高が3本目となる30ヤードのTDキャッチ。2分にはLB森島康晴(1年、札幌南高)がインターセプトリターンTDを決めました。9分にファンブルから室蘭工業大にリターンTDを許しますが、PATのキックを今度はDE大島夕輝(4年、札幌国際情報高)がブロックし、それを拾うと90ヤード余りを力走し、セーフティの2点を加えました。そして締めは11分のパスTD。QB神田からWR宮崎へ45ヤードの鮮やかな一投が決まり、大勝を締めくくりました。

 残念だったのは、第3Qから登場したQB山本康介(3年、奈良・奈良学園登美ヶ丘高)が、第4Q4分にスナップミスのボールを処理しようとして室蘭工業大選手と激しくコンタクトして左手を負傷。退場するアクシデントに見舞われたことです。

 北海道大の降梁祐介HCは「神田はパスが課題だったが成長している。QB山本がけがをしたので、これからは神田でいく。1年生が活躍するなど若手に経験を積ませられたのも今日の収穫」と手ごたえを強調しました。QB神田は「立ち上がりに先輩たちが力を出してくれた。初戦なのでミスをしないように心がけた。来週も頑張る」と決意し、2インターセプトのLB鯨井は「インターセプトは狙っていた。自分のインターセプトでチームが乗ってくるとうれしい。タックルミスが多かったのが課題だ」と守備の要として反省も忘れませんでした。

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