春季オープン戦初戦 2023年5月21日
先制するも東北大に大敗。課題を知る「春」がスタート
春季オープン戦初戦が5月21日、仙台市の東北大川内グラウンドで行われ、東北大に6-40で敗れた。初先発のQB山本康介(3年、奈良学園登美ヶ丘高)の指揮ぶりが注目されたが、本領発揮は次戦へ持ち越しとなった。
先手を取ったのは北大。第1Q2分、相手陣10ヤードでLB鯨井雅生(4年、埼玉・川越東高)がファンブルリカバーして攻撃権を得ると、RBの榊琢也(4年、札幌東高)が一気にエンドゾーンへ走り込んでTD。PATは失敗したが、6-0と先制した。5分後には東北大もランプレーでTDを決め、第1Qは6-7のがっぷり四つの展開になった。
勝負の流れが東北大に傾いたのが第2Q。開始直後に北大RBが自陣エンドゾーン内でタックルされて東北大にセーフティーを献上すると、3分にはランプレーで東北大にTDを許した。北大もRB榊が40ヤードのビッグランを見せたがエンドゾーンまでは届かず、前半終了間際には東北大にパスでTDを奪われ、6-22で折り返した。後半も東北大ペースは変わらず、第3QにパスTDとFGを許し、第4QにもランでTDを追加された。北大の反撃はミスも重なり、後半は無得点に封じられた。
QB山本は「先制TDは守備チームのおかげ。攻撃チームでTDが取れなかった。周りが全然見えなかった」と黒星デビューで見つかった課題を挙げ「横浜国立大戦に向けてパスの精度をもっと上げたい。しっかりとドライブしてTDを取りたい」と力を込めた。RB榊も「40ヤードランも、エンドゾーンまで走り切らないと駄目。新しいQBを支えるためにも次戦は当たり負けしない走りでTDを」と決意していた。
里見佑三監督は「細かいミスが多く、反則も多かった。プレーの精度が悪く、タックルミスも多かった。完敗です」と総括したうえで「降梁祐介HCの方針で、春は自分たちの実力を確認し、課題を見つけて、秋につなげる試合と位置づける。横浜国立大戦まで7週間あるので、ミスを無くし、課題を解決していきたい」と選手たちに奮起を求めた。
オープン戦第2戦は7月2日午後2時から、アミノバイタルフィールド(東京・調布市)で関東学生リーグ1部ビッグ8の横浜国立大と対戦する。