秋シーズンの結果報告と「4年間について」(続編)

BIGGREENを応援していただいている皆様、こんにちは。4年LBの都築です。本日は昨日の続きになります。

 

初めてチームの敗戦に罪悪感を感じ、リベンジを決意しキャプテンとなって迎えた4年目シーズンは、4年間で最も苦しく長くそして充実した1年間でした。時系列にのせて少しずつ振り返れたらと思います。

新チームが始動した当初は3年生時に行った手術の影響で練習に参加することができませんでした。この期間は練習中は全体の様子を確認したり部員への声掛けを増やすことでチーム理解に時間を割いていました。多少の苦労はあったものの個人的にこの時期はそんなに大変だと思うことはなかったです。そのため、同時期に行っていた就職活動の中で、面接官や人事担当の皆様に「キャプテンは大変だね」と言われたり、キャプテンであることが高く評価されることが不思議に感じていました(後々いやというほど思い知らされることになりますが、、、)。そんな期間が始動した直後の11月から翌年の3月まで続きました。今思うと、冬でグラウンドが使えない環境下での練習により比較的部員同士の距離が近くなるためコミュニケーションが確保しやすかったのもあったのかもしれません。

 

4月になりグラウンドが使えるようになったと同時に、1か月にわたる新歓活動の時期になりました。新歓活動については既に別のDiaryで書いているのでそちらをご覧いただければと思うのですが、本当に多くの2・3年生がチームのために動いてくれて、本当に頼もしかったと感じていました。新歓リーダーの森島(3年 DB)を中心に行った今年の新歓は無事に大成功をおさめ、選手・スタッフ合わせて50人の仲間が新たに加入してくれ、久しぶりに北大アメフト部の人数が100人を超えた瞬間でした(アメフトにおいて、チームの強さと部員数はある程度比例すると思います。来年度以降も新歓だけは死ぬ気で取り組んでくださいね)。この時今年のチームビルディングに確かな手ごたえを感じていました。

是非新歓のDiaryも読んでみてください!

 

1か月にわたる新歓活動を終え、迎えた春シーズンは意外にやってきたことの結果がでたシーズンだったと感じています。初戦の室蘭工業大学戦では昨シーズン苦しめられた相手に対して、下級生中心のメンバーで大勝し勢いに乗ると、2戦目で迎えた昨年度北海道王者の北海学園大学戦では最も変化を加え力を注いでいたキッキングで躍動し、昨年2敗した相手にリベンジを果たすことができました。最後に試合した東北大学戦は敗れはしたものの、過去2年間と比べて最も拮抗していたように感じていたため、自信をつけて春シーズンを終えることになりました。今振り返ると、この時結果が出たからこれを継続すれば大丈夫という妙な感覚がキャプテンの自分を中心に、チームに蔓延していたように感じます。

春の北海学園大学戦の写真です。この時がチームとして一番戦う顔をしていたのかもしれません

 

充実した春シーズンを終え、ついに全体練習に復帰することができるようになりました。また同時期に1年生も実戦形式の練習に参加するようになりました。この時からチームの中に違和感を感じるようになりました。練習に復帰したはいいもののパフォーマンスが手術以前に比べ落ちていたことや、自分の同じポジションに春シーズンで下級生が台頭していたことなどへの焦りがあった中で、1年生が加わり練習の雰囲気がどこか緩んでいたことに対して、周囲に自分の苛立つ姿を見せてしまうことが増えていきました。これはすべて自分の弱さがでていた結果であり、目の前の課題に対して1つの考えしか考えなくなっていたことや、自分の調整に精一杯になりすぎて周囲の話を聞くことができないようになっていたように思います。その後の夏合宿でも、これまでの取り組みだけを信じて、新たなる可能性を考えることなく、春シーズンと同じような練習を繰り返しては、不安を隠せない自分の内面に蓋をして、自身に満ち溢れた仮の自分を演じていました。そんな夏合宿の最終日で、再びひざを痛めてしまい、幸いそこまでの重症ではなかったものの、最後のシーズンを前に1か月ほど練習から抜けることになりました。

夏合宿、本当に多くの部員がきつい練習に向き合っていました。だからこそもっとできることがあったんじゃないかと思います。

 

夏が合宿を終えて迎えた秋シーズン、室蘭工業大学戦と帯広畜産大学戦の2試合を連勝で迎えた北海学園大学戦の2週間前にようやく練習に復帰することができました。相変わらずコンディションが上がらずにいたため、みんなの前では虚勢を張ってスタメンにこだわっていましたが、心の中では本当に自分にできるのか自信が持てず、1人の時間は震えが止まらず、これまでスタメンで出場していた後輩に譲るべきなのではないか自問自答を繰り返していました。結局後輩が試合前に怪我をしたことで、大一番の北海学園大学戦に出場することになりました。前日のDiaryに書いた通り結果は北大が敗戦したのですが、その大きな要因は自分が相手キャプテンとの1on1に勝利できなかったことだと思います。同点TDのシーンを含めて、ことごとく自分が相手キャプテンのQBに抜かれ、試合の流れや勢いを相手にわたし続けてしまいました。今年のチームは必ず勝てるメンバーがそろっていましたが、足りなかったのは「キャプテン」の存在ではないかと思います。

北海学園大学戦の写真です。一生忘れられない試合になりました。

 

最後に伝えたいことをいくつか書いていこうと思います。

 

【感謝】

本当に北大アメフト部に所属していた4年間は多くの出会いに恵まれました。困っているといつでも手を差し伸べていただいたコーチの皆様、迷惑かけてばかりの自分を見捨てずに育てていただいた先輩方、頼りない自分にいつも力を貸してくれた後輩たち、いつも優しく受け止めてくれた同期のみんな、本当にお世話になりました。また、日頃より支援していただいたり、試合では大きな声援を送ってくださった保護者・OB・OGの皆様、本当にありがとうございました。北大アメフト部に関わっていただいている方々は、本当に素晴らしい方ばかりでした。だからこそ卒部した自分も今後OBとして、素敵な北大アメフト部が更なる発展を遂げていけるように、微力ながら貢献していきたいと思います。

また部活外でも多くの素敵な出会いに恵まれました。学部の友達や先生方は、いつも息抜きに付き合ってくれたり悩み相談に乗ってくれたり、試合を見に来てくれたりと本当に色々な場面で力になりました。他の体育会系部活の友達は、部活で抱える問題を愚痴り合ったり励まし合ったりと、とても心強い存在でしたし負けていられないというモチベーションにもなっていました。部活は引退しましたが今後もこのような良い関係を大切にしていきたいと思います。

最後に、応援団の皆様にも感謝を伝えさせていただきたいです。どんな試合でも最後まで声で後押ししてくれるその姿勢は本当に頼もしく、応援団がいるといないとではチームが別ものになるほど北大アメフト部と応援団の関係は密接なものになっているのではないかと感じています。個人的に、2年前の全国で試合前に聞いた「永遠の幸」が大好きで、試合前どれだけ不安でも「永遠の幸」を聞けば気持ちが切り替わっていたので、実は内緒で試合前に流してもらうようにリクエストしていました。本当に全国に連れていくことができず申し訳ございませんでした。

 

【伝えたいこと】

後輩たちに向けて伝えたいことが3つあります。

1つは怪我をしないようにしてほしいということです。怪我がつきもののスポーツですが、自分がそうであったように怪我をしていいことなんてほとんどありません。怪我をするのはしょうがないという言葉があるかもしれませんが、適切なケア・食事・睡眠・トレーニングが確保されれば、そんなこともないような怪我がほとんどです。怪我を恐れながら練習するのではなく、怪我をした時こそ死ぬ気でトレーニングをして強靭な体を作ることが大切だと身をもって体感しました。大切なことなのでもう一度言いますね、「死ぬ気で練習していいのは、死ぬ気で体づくりを行っている人だけ」です。

2つめは考えることをやめないことです。現状に満足し現状維持に努めると、だいたいうまくいきません。現状維持は後退と同じとよく言われますが、考えることをやめない人間には、更なる可能性と新たな世界が出現します。うまくいっている時こそ考えることを忘れないようにしてください。

最後は上に挑み続けることを大切にしてほしいです。チームの中での1番うまい選手は、果たして全国に同レベル以上が何人いるでしょうか。同じチーム・同じリーグで強いといっても、全国的に最弱地区の1つである北海道リーグでは、その称号は何の価値も持ちません。全国で勝つためには、全国のトップに君臨する関東や関西の大学の選手に挑み、頂上を知り追いつけるように努力し続けることが必ず必要になります。挑み続けるものにしか得られないものは数えきれないほどあるので、挑む姿勢をいつまでも忘れないようにしてください。

 

【最後に】

一年間つまらないDiaryを読んでいただきありがとうございました。自分が更新するのは今回で最後ですが、今後とも北大アメフト部を応援していただけましたら幸いです。また来年以降は後輩たちがきっともっと面白い内容で更新してくれると思いますので、楽しみにしていただけたらと思います。

本当に最後に、絶対優勝してくれ

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