2025.10.13 東京農業大戦
■東京農業大に快勝も、2校優勝はならず。最終戦
第51回北海道学生アメリカンフットボール選手権の最終戦は10月13日、札幌市円山競技場で行われ、北海道大は東京農業大に59-0で大勝した。通算成績を4勝1敗として2校優勝の期待をつないだが、続く第2試合で北海学園大が釧路公立大を下して5戦全勝優勝を決めたため、2年ぶり29回目の全道優勝とプレーオフ進出はならなかった。
試合は北海道大が攻守で圧倒した。第1Q5分、RB後藤恭佑(1年)の1ヤードランであっさりと先制すると、8分にはエースRB下島圭太郎(3年)の2ヤードランで14-0。第2Qは3分にLB/K平沢力駆(1年)の32ヤードFG、5分にQB神田智史(4年)からWR武田優一郞(2年)へ30ヤードパス、9分にRB森泉(1年)の3ヤードラン、11分にQB松永潤(2年)からWR近藤悠世(1年)へ5ヤードパスで加点し、37-0で折り返した。
若手を大量に投入した後半も猛攻は続いた。第3Qは2分にQB松永からWR近藤へ26ヤードパス、9分にRB森の9ヤードランでTDを加え、第4Qも3分にQB松永からWR武田へ34ヤードパスを決めて、59-0とリードを広げた。
守備陣も随所で好プレーを見せた。第1QにはLB高山智史(2年)がパスカットでパントに追い込み、第2QはDB加茂凌(1年)とDL新井洋明(2年)がランをぴしゃりと止めた。第3QにはDB小野田天馬(4年)が相手エースレシーバーに捕球後のランを許さず、第4QもDB方橋奏人(2年)がパスカットで東京農業大の反撃を封じた。
北海道大の樋之本彬HCは「最終戦なので準備してきたことをすべて出すのが目標だった。交代選手も1年生が活躍してくれた。今シーズンは去年より選手の意識が上がったが、まだ北海道で優勝するレベルに足りていない」と総括。主将のLB都築駿輔(4年)は「冬にきちんと準備をすれば、北海学園大には負けない」と後輩たちに雪辱を託し、第2Q途中からQB神田に代わって攻撃を指揮し、3TDパスのQB松永は「まだ相手守備を読むのが得意なプレーと苦手なプレーがある。冬場に頭と体を一から作り直したい」と来季を見据えた。 1年生選手たちも決意を新たにした。2TDキャッチのWR近藤は「初出場で初TD。めちゃくちゃ気持ちが良い。来年はベストイレブンも狙いたい」と言葉を弾ませ、2TDランのRB森も「初出場で初TDは先輩OLのおかげ。来年はもっと実力を上げて、他校からマークされる選手になる」と力を込めた。第4Qに出場したQB有田悠生(1年)は「パスも投げたかった。冬の間にパスの精度を上げる」とレベルアップを宣言した。

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