2024年10月14日 北海学園大学戦
第50回北海道学生選手権第8節は10月14日、札幌市円山競技場で1、2部の各1試合を行い、ここまで3勝1敗の北海道大は同率優勝をかけ、前節に3年ぶり9回目の優勝を決めていた北海学園大と対戦。北海道大は再三の好機を生かせず、0-17で惜しくも敗れました。通算成績3勝2敗でシーズンを終えました。
試合は第1Qから両校の意地がぶつかり合いました。レシーブを得た北海道大の最初のドライブで、QB山本康介(4年、奈良・奈良学園登美ケ丘高)のパスがいきなり、北海学園大にインターセプトされる波乱。しかし、続く北海学園大の攻撃で、TDを狙ったパスをDB佐藤広昭(3年、大分・別府鶴見丘高)がエンドゾーン内で鮮やかにインターセプトしてお返しをしました。
5分過ぎの北海学園大の攻撃ではDL陣が見せました。強烈な圧力で北海学園大キャリアーのファンブルを誘い、DL朝熊亮介(4年、東京・麻布高)がリカバーで攻撃権をもぎ取りました。しかし、直後の北海道大の攻撃でまたもQB山本のパスがインターセプトを喫します。がっぷり四つの守備合戦で第1Qを0-0で終えました。
試合が動いたのが第2Q。北海道大は第1Q終盤に攻撃権を得ると、自陣2ヤードからドライブ開始。RB下島圭太郎(2年、神奈川・多摩高)のラン、WR田中夏暉(4年、東京・渋谷教育学園渋谷高)のリバースなどで敵陣3ヤードへ。先制の23ヤードFGをK雨宮暖(1年、山梨・甲府西高)が狙いましたが、惜しくもゴールポストに当たり失敗しました。その直後の8分、DB陣が一瞬の隙を突かれて62ヤードのTDパスを許してしまいました。さらに前半終了間際にも5ヤードのTDパスを許し、0-14で折り返しました。
第3Q、ファンブルリカバーで攻撃権を得ると、自陣41ヤードから怒濤のドライブを開始しました。RB辻和希(4年、札幌北高)とRB下島が交互にボールを持ち、主将のT羽仁高滉(4年、東京・東京学芸大付属国際中等教育学校)ら強力OLのブロックでゴリゴリと前進します。連続9プレーのランで敵陣4ヤードまで迫りますが、TDを狙ったスペシャルプレーでまさかの落球。貴重な反撃機を逃してしまいました。
最終の第4Q。QB神田智史(3年、東京・麻布高)のパスがインターセプトを喫すると、LB室光毅(1年、東京・都立国立高)がQBサックを浴びせるなど再び守備合戦になる中で、10分すぎに北海学園大に23ヤードFGを許し、0-17に。残り2分を切る中で北海道大は意地の反撃をしますが、QB山本のパスが決まらず、無念のタイムアップを迎えました。
樋之本彬HCは「ゲインしてない訳では無いが、詰め切れなかった。球際の勝負に負けた」と悔しがりながら「4年生はよく頑張った。この悔しさを来年に向けてほしい」と出直しに期待。羽仁主将は「去年の名城大戦もゴール前で止められ、今日もゴール前が課題になった」と残念がりました。ラン攻撃の中心になったRB下島は「ゴール前で詰め切れなかった。レベルアップして、来年は警戒されるRBになりたい」と決意し、ハードヒットを再三見せたLB荘司真輝(3年、東京・早稲田高)は「来年は勝つしかない」と雪辱を誓っていました。