2025.9.7 帯広畜産大学戦
■帯広畜産大下し2連勝。道学生選手権第3節
第51回北海道学生アメリカンフットボール選手権の第2戦、帯広畜産大戦が9月7日、北海学園清田グラウンドラグビー場で行われ、14-0で勝利しました。開幕2連勝です。第3戦は9月28日(日)午後1時から、札幌市円山競技場で北海学園大と対戦します。
1部では過去11戦全勝の相手ですが、この日は相手守備の粘りに手こずりました。第1Q1分、LB高山智史(2年)のインターセプトで幸先良くスタートを切りましたが、要所でのパスの落球などで攻撃陣が思うようにゲインできません。LB荘司真輝(4年)のロスタックルなどで守備が踏ん張って、第1Qは0-0で終了しました。
第2Q早々にQB神田智史(4年)のパスが相手DBにインターセプトされます。その後もスナップミスなどで攻撃チームが波に乗れない中で、9分にLB高山がこの日2個目のインターセプトでボールを奪います。ようやくエンジンがかかった攻撃チームはエースRB下島圭太郎(3年)のドローなどで前進を始めますが、QB神田のパスがカットされるなどで時間切れ。前半は0-0で終えました。
均衡が破れたのは第3Q2分でした。帯畜大陣15ヤードからの帯畜大のパントの場面で、Cのスナップがパンターの頭を越え、リカバーしたパンターに北大守備陣がギャングタックル。こぼれ球をLB室光毅(2年)がエンドゾーンで押さえて先制TDを奪いました。前半から続けた守備チームのハードラッシュが実を結んだ場面でした。
これで攻撃チームも奮起します。同7分に敵陣50ヤードから始まったシリーズで、RB谷口遼馬(2年)とRB下島のラン、QB神田のパスを受けたRB岡田陽亮(2年)のランアフターキャッチで敵陣10ヤードまで攻め込むと、最後は同9分にRB下島がエンドゾーンに飛び込みました。キックも決まり14-0とリードを広げました。
帯畜大が懸命に反撃を図る第4Q、再び守備チームが見せました。LB高山のパスカット、DL石生晶也(3年)とDL佐々木優(3年)のQBサック、LB平沢力駆(1年)とLB荘司のパスカットと、帯畜大の攻撃を次々とつぶします。締めは終了間際のLB室のインターセプト。鮮やかに14-0での逃げ切りを決めました。
試合後、樋之本彬HCは「攻撃のリズムをつかめなかった。下島のTDは、RB岡田のランが流れを変えた」と厳しい表情でしたが「守備の踏ん張りは前向きにとらえたい」とも。そして「北海学園大戦は技術、戦術よりも一番に気持ちを高めて試合に臨みたい」と、3週間後の大一番をにらみました。
一方、先制TDと終了間際に帯畜大の反撃を封じるインターセプトのLB室は「TDは、味方がパンターをタックルしてこぼれたボールを押さえた。春の東北大戦のTDと同じ。強運の持ち主かもしれません。北海学園大戦は本職のLBで頑張りたい」と力を込めていました。

