2024年9月29日 帯広畜産大学戦

■帯広畜産大下し3勝目。1、2年生の連続ビッグプレーで逆転

 第50回北海道学生選手権第6節は9月29日、札幌市円山競技場で1部リーグの2試合を行いました。北海道大は帯広畜産大に24-12で逆転勝ちし、3勝1敗に。ライバルの北海学園大も室蘭工業大を62-14で下し3連勝。優勝争いは、4勝以上の可能性がある北海道大、北海学園大、釧路公立大(2勝1敗)の3校に絞られました。

 試合は、帯広畜産大に先制される展開になりました。第1Qにパスで、第2QにはランでTDを許し0-12。守備陣の立ち上がりを突かれました。しかし、エンジンがかかってきた後半、北海道大の猛反撃が始まりました。

 まずは第3Q1分、最初のドライブでRB下島圭太郎(2年、神奈川・多摩高)が見せました。自陣39ヤードからの第3ダウン。中央に飛び込んだRB下島は、OL陣の援護でスクリメージラインを突破すると、抜群のボディバランスと持ち前のスピードで帯広畜産大の守備陣を次々と振り切り、そのままエンドゾーンへ。鮮やかな61ヤードのTDランでした。トライのキックも決まり7-12。

 その3分後、今度は1年生がビッグプレーで続きました。帯広畜産大の第2ダウンの攻撃。相手QBの投じたパスを、Sダッシュティ瑳怜(1年、千葉・専大松戸高)が見事にインターセプト。そのまま65ヤードを駆け上がりエンドゾーンへ。インターセプトリターンTDで一気に14-12と逆転に成功しました。

 こうなると北海道大のペースです。第4Qには、DE大熊多聞(4年、岐阜高)のファンブルリカバーでつかんだ敵陣32ヤードからの好機。QB神田智史(3年、東京・麻布高)のラン、QB神田からWR佐藤晏綸(2年、千葉・クパチーノ高)へのパスなどでボールを運ぶと、最後はRB下島の2ヤードダイブで21-12。さらに、試合終了間際にはK雨宮暖(1年、山梨・甲府西高)が28ヤードFGを決め、24-12で勝利を収めました。

 樋之本彬HCは「相手の疲労で勝てた」と、試合展開には不満そうでしたが「1年生のインターセプトリターンTDなど若い力が出てきた」と収穫も実感。「最後の北海学園大戦は総力戦になる。持てる力を最大限に出せるように、4年生に期待したい」と力を込めました。

 殊勲の1、2年生コンビは、2TDのRB下島が「先輩OLが道を開けてくれた。チームが苦しい時に点を取れるRBになりたい」と決意すると、インターセプトリターンTDのSダッシュティは「ディフェンスから点を取ろうとみんなで話していた。インターセプトは初めて。ボールをキャッチして、行くしかないと思った」と喜びを爆発させていました。

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