2024年9月8日 室蘭工業大学戦

■室蘭工業大に逆転で2連勝

 第50回北海道学生選手権で3連覇を狙う北海道大は、第3節は9月8日、札幌市清田区の北海学園清田グラウンドで室蘭工業大と対戦し、20-8の逆転勝ちで2連勝としました。春季オープン戦で故障したQB神田智史(3年、東京・麻布高)も復帰し、QB山本康介(4年、奈良・奈良学園登美ケ丘高)との2枚看板も復活です。

 試合は北海道大の先制で始まりました。第1Q4分、DBダッシュティ瑳怜(1年、千葉・専大松戸高)のインターセプトで得た敵陣41ヤードからの好機に、QB山本のキープ、山本からWR田中夏暉(4年、東京・渋谷教育学園渋谷高)へのパスなどで前進し、最後は山本からWR米谷和馬(2年、奈良高)への9ヤードTDパスであっさり、6-0と先制しました。

 同10分に、北海道大のパントを室蘭工業大LBにブロックされ、ボールがそのままエンドゾーンを越えてセーフティーを献上。第2Qには相手エースRBのランで6-8とリードを許す場面もありましたが、ここから守備陣が奮い立ち、DBダッシュティ瑳怜のパスカットなどで追加点を許しませんでした。第3Qには相手の第4ダウン1ヤードを抑え込み、攻撃権をもぎ取る執念も見せました。

 再逆転は第4Q8分。後半から今大会初出場のQB神田が自陣24ヤードからのドライブを演出し、RB谷口遼馬(1年、東京・東京都市大付属高)のランで第1ダウンを更新すると、続くプレーでWR田中へロングパス。田中が相手DBを振り切ってキャッチすると、そのままエンドゾーンへ駆け込み、37ヤードのTDパスで13-8と鮮やかに逆転しました。同じ4年生のRB辻和希(4年、札幌北高)も負けていません。試合終了間際に左オフタックルを突いて11ヤードTDラン。20-8として勝利に花を添えました。

 前年の対戦では100点ゲームで大勝した相手だっただけに、北海道大の里見佑三監督は試合内容に不満げでしたが、「QB神田は予定通りの起用。攻撃にリズムが生まれた。次週の釧路公立大戦は対策をしっかり行って臨みたい」とチームの粘りに手ごたえも得たようでした。5月の東北大戦のけがも癒えて復帰の神田は「逆転のTDパスは4年生WRが取ってくれると信じていた」と完全復帰を強調しました。殊勲の逆転TDキャッチの田中は「神田がピンポイントで投げてくれた。次の釧路公立大戦もパスでリズムをつけたい」と話し、TDランの辻も「次も4年生がチームを引き締めたい」と決意していました。

Loading

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です