2022年10月16日 北海学園大戦

北海道大が3年ぶり27度目の優勝、ライバルに完勝

第48回北海道学生選手権は第8節の10月16日、札幌市円山競技場で1部の2試合を行い、優勝をかけた4戦全勝対決は、北海道大がRB工藤輝一(4年、兵庫・白陵高)の3TDの快走などで42-14と北海学園大に快勝し、3年ぶり27度目の優勝を決めました。「北の王者」に返り咲いた北海道大は、全日本大学選手権(甲子園ボウル)の1回戦を兼ねるパインボウル(11月13日、ユアテックスタジアム仙台)で、東北学連代表の東北大と対戦します。

ライバル対決は、第1Q5分、北海学園大LBのインターセプトリターンTDで熱戦の火ぶたを切りました。北海道大も負けていません。続く北海学園大のキックオフで、リターナーも兼ねるWR宮崎大地(3年、兵庫・星陵高)がビッグプレーを見せます。78ヤードのリターンTDですかさず同点に追いつきました。

ここから先は北海道大のペースです。DL浅井聡太(3年、東京・都立西高)がファンブルリカバーでボールを奪うと、敵陣18ヤードからの北海道大の攻撃でRB工藤が左オフタックル付近を抜けると、あっさりとTDを決めて14-7。工藤は第2Q5分にも敵陣4ヤードからの攻撃で右オープンを走り、この日2つめのTDを奪い21-7とリードを広げました。

第3Qには北海道大のパス攻撃が炸裂します。敵陣20ヤードからQB茨木大輔(4年、兵庫・六甲学院高)がWR本郷維規(4年、兵庫・市立西宮高)へ17ヤードを通してエンドゾーンに迫ると、最後はQB茨木からWR宮崎へ3ヤードTDパス。28-7としました。さらにQBサックなどで得た敵陣43ヤードからの北海道大の攻撃では、QB茨木のキープで敵陣26ヤードまで進み、最後はRB工藤がこの日3本目のTDランで仕上げました。タックルされても振りほどいて力走する工藤に、スタンドの北海道大応援席からは「ウオー」「イケイケ」と盛んに声援が飛びました。

北海道大の35-7で迎えた第4Q3分に今度はRB榊琢也(3年、札幌東高)が13ヤードランで42-7とダメ押しのTDです。終了間際に北海学園大にTDパスを許しますが、しょせん焼け石に水。試合終了のホイッスルとともに、北海道大ベンチで雄叫びが爆発しました。 北海道大の西尾慎太郎HCは、うれし涙をこらえながら「最初の攻撃シリーズで点が取れなくても、キッキングチームが点を取るなど、O(オフェンス)、D(ディフェンス)、K(キッキング)の三位一体で勝てた」と選手たちをねぎらい、3TDと大暴れのRB工藤は「ラインのおかげでスクリメージラインをすんなり抜けられた」とチームプレーを強調しながら「仙台グリーンボウルでは走れなかったので、パインボウルでリベンジする」と宣言しました。主将のLB坂田宙斗(4年、東京・都立小山台高)は「北海学園大の勝利は、1カ月間集中してきた成果。パインに向けてもう一度集中したい」と言葉を強めました。

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