2022年9月25日 北星学園大学戦
■待ちかねた実戦で大勝発進。道学生選手権第5節
第48回北海道学生選手権の第5節が9月25日、札幌厚別公園競技場で行われ、実戦を待ちかねていた北海道大が北星学園大対戦し、91-0で大勝した。これで北海道大は不戦勝を含めて3連勝。ライバル北海学園大と並んで首位に立った。3年ぶりの優勝を狙う北海道大は、試合開始早々から自慢の攻撃力が爆発した。
第1Q4分にRB工藤輝一(4年、兵庫・白陵高)の56ヤードTDランであっさりと先制。LB小栁颯一郞(4年、東京・成蹊高)のインターセプトで再び攻撃権を得ると、7分にRB榊琢也(3年、札幌東高)が3ヤードランTD。10分には、QB茨木大輔(4年、兵庫・六甲学院高)からWR本郷維規(4年、兵庫・市立西宮高)への28ヤードTDパスで加点した。
第2Q開始直後にはDB太田陽士(4年、埼玉・浦和高)が55ヤードパントリターンTDを奪うと、QB茨木の豪腕もうなった。WR宮崎大地(3年、兵庫・星陵高)へ2本、WR清水英介(4年、東京・都立西高)へも鮮やかにTDパスを投じた。
49-0で折り返した後半は、若手を投入する余裕も見せた。第3Q2分には2番手QBの山本康介(2年、奈良・奈良学園登美ケ丘高)がWR神田智史(1年、神奈川・麻布高)へ12ヤードTDパスを投じると、5分にはRB高橋諒太朗(1年、神奈川・湘南高)が2ヤードラン、7分にはRB鈴木優太(4年、東京・桐朋高)も5ヤードのTDランで続いた。
第4Qも勢いは止まらない、1分にRB榊の2本目のTDラン、2分にはQB山本からWR神田への2本目のホットラインパス、6分にはRB鈴木の2本目のTDランで加点した。守備陣も北星学園大の攻撃を封じた。LB小栁は第4Q4分に片手キャッチで、この日2本目のインターセプト。第2QにはDB渡部健人(3年、東京・暁星高)が、第3QにはDB山本佑(4年、京都・洛西高)もインターセプトを決め、北星学園大自慢のパス攻撃を封じ込んだ。
北海道大の西尾慎太郎ヘッドコーチは「圧勝しなきゃいけない試合だった」と、選手たちの頑張りを評価したうえで「北海道での勝利と、その先を見据えて準備したい」と気を引き締めていた。2本のインターセプトと活躍したLB小栁は「試合がしたくてうずうずしていた。みんなで気持ちを込めてプレーできた」と収穫を挙げ、先制TDのRB工藤は「TDはOLのブロックのおかげ」と感謝しながら「あと2試合。厳しい状況でも稼げるのがラン。パス攻撃を支えるためにも走り回る」とエースの決意を披露した。