2022年春季オープン戦 北海学園大戦
北海学園大に逆転勝利で春季オープン戦終了
北海道大の春季オープン戦は最終戦の北海学園大戦が7月10日、札幌市清田区の北海学園清田グラウンドのラグビー場で行われ、北海道大が15-13で逆転勝ちした。北海道大が北海学園大に勝利したのは2019年秋の道学生選手権以来。
道学生選手権で過去26回の優勝を誇る北海道大と2020年、21年と2連覇中の北海学園大。秋の道学生選手権の前哨戦となるライバル対決は、この日も最後まで勝負の行方が分からない大接戦となった。
試合は北海学園大に先手を許した。第1Q10分、インターセプトで攻撃権を得ると、35ヤードTDパスで先制。PATのキックも決まり0-7とされた。第2Q7分には、4ヤードQBキープでTD。0-13とリードを広げられた。
北海道大の反撃は第3Q3分。自陣40ヤードからの攻撃で、RB鈴木優太(4年、東京・桐朋高)のランを軸に、パントの場面でも北海学園大リターナーのファンブルで攻撃権をつなぐ幸運もあり、敵陣5ヤードへ。最後もRB鈴木が左オフタックルを突いてエンドゾーンに飛び込んだ。PATのキックは外したが6-13と追い上げ開始。同8分には、WR/K日高耀(3年、福岡・北筑高)が22ヤードFGを決めて9-13と迫った。
さらに、同10分にDB太田陽士(4年、埼玉・浦和高)のインターセプトで攻撃権を得ると、再びRB鈴木のランとWR宮崎大地(3年、兵庫・星陵高)へのパスなどでエンドゾーン目前まで前進。第4Q最初のプレーでQB茨木大輔(4年、兵庫・六甲学院高)が自ら飛び込んで、15-13と逆転に成功した。
その後は守備チームが奮闘。DL浅井聡太(3年、東京・都立西高)、DL大島夕輝(3年、札幌国際情報高)のQBサックやLB千葉克真(2年、埼玉・花咲徳栄高)の好タックル、DL清水英介(4年、東京・都立西高)のパスカット、LB坂田宙斗主将(4年、東京・小山台高)のQBサックなどが相次ぎ、北海学園大の追撃を封じた。
北海道大の里見佑三監督は「後半、守備チームがうまくアジャストでき、北海学園大のパス攻撃を防げた。秋に向けて、まだまだミスが多いので減らしたい。タックルやヒットなどもしっかりと仕上げたい。オフ明けから本番までの6週間、メリハリある練習で鍛えたい」と春シーズンを総括した。司令塔のQB茨木は「2本差を追いつけたが、スロースターターが課題。きょうはディフェンスに助けられた」と反省し、坂田主将も「インターセプトからの失点が春の課題になった。夏の練習でランと守備をもっと強化したい」と力を込めた。
(写真は北海道大ボート部OBで、アメリカンフットボール部の写真を趣味で撮影する白石誠さんの提供です)